四柱推命の十干 (じっかん) は、命式を見る上での基礎の部分です。
なぜなら十干は、「その人のおおもと」や「その人のベース」などとも言われおり、「本質や在り方のヒント」が分かります。
この本質を確認するのが、四柱推命の鑑定で一番初めにすることです。
なぜ本質が一番なのか?と言うと、本質は生きていく上で一番ベースとなる部分で、様々な面に影響があるからです。
この本質を知ることは、自分らしく生きていく手助けをしてくれます。
- 自分らしい在り方が分かる
- 自分の生きかたのペースが分かる
私は人生で何をするにしても、自分らしさを見失わないことは大切だと思います。
ここで紹介する十干の本質を知ることで、本当の自分らしさとはなんだろうか?と、自分に問いかけるきっかけとなればと思います。
- 十干:壬(みずのえ)・癸(みずのと)の本質
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十干は、赤い枠で囲っている場所です。
十干って何?という方は、下の記事をご覧になってみてください。
では、戊と己の本質を紹介していきます。
戊(つちのえ)の本質
戊の本質は、山に抱くイメージです。
どんなイメージやキーワードがあるのか見てみましょう。
- 動かない安定感・雄大さ
- 豊かさ・険しさ
- 堂々とした佇まい・安らぎ
十干が山の人の本質は、上にあげたイメージとキーワードがおおもととなっています。
山は、訪れる人々や動植物を受け入れて、山にある実りを与えたり、動物たちちの住処となったり、植物たちが育つ場所であったりと、とても豊かな場所ですね。
戊の人は、その山のように豊かで懐の深い素質を持っています。
また山には、美しい景観、豊かな水脈、掘れば出てくる鉱脈、四季折々の実りなど、人を引き付ける多くの魅力もありますね。
このような山の魅力は、表面的な見た目では分からずに、山の中に入ったり、山の土を深く掘ってみないと見つけられないものもあります。
それは戊の人も同じです。
- 自分の魅力を深く掘り下げること
戊の人は、山の魅力を見つけるのと同じように、自分の内側に目を向けて魅力を見つけることが大切です。
「自分には何もない」なんて思わずに、自分自身を深く掘り自分の中にある何かを見つけてあげましょう。
魅力とは「〇〇出来る才能」のことだけではありません。
例えば過去に悩んだこと、失敗したことなど、過去の経験全てが戊の人の魅力であり人々を引き付ける資源のようなものなんです。
なので、その魅力を内側に隠してしまわずに、山のように堂々と見せて欲しいと思います。
その姿は、きっと多くの人達の希望となっていくでしょう。
さて、山のように懐の深い面のある戊の人にも、欠点や弱点は当然あります。
- 自分のペースを乱されるのが苦手
- 知らず知らずにストレスを溜めやすい
戊の人は人から頼られやすかったり、頼られると自分が我慢してでも相手の希望を叶えようとする面があります。
でも実は、戊の人はちょこまかと軽めのフットワークで動くのは苦手です。
そのため、人のために動き過ぎるとストレスが溜まりやすく、そのストレスで山の大噴火にならないように気を付けましょう。
誰にも邪魔されない環境で、ゆったりする時間を取るようにすると良いですよ。
己(つちのと)の本質
己の本質は、畑に抱くイメージです。
どんなイメージやキーワードがあるのか見てみましょう。
- 耕す・種を蒔く・コツコツ
- 実を育てる・収穫の計画
- 肥料や水を与える
十干が己の人の本質は、上にあげたイメージとキーワードがおおもととなっています。
田畑で作物を育てるには、土を耕し草を抜き、収穫時期を想定して種を蒔き、水や肥料の管理をするなど手間暇をかけて育てますよね。
これと同様に、己の人は計画を立てて実行する粘り強さや、目的を達成するのに必要なことを想定するのが得意です。
また、己の人はこの優れた洞察力を、誰かを育てるために使うことも出来る人です。
例えば畑で作物を育てるには、その作物に合った育て方をするように、人の特性を見抜き人材育成をしたり、適材適所に人を配置するのも得意でしょう。
このような己の人に必要なのは・・・
- 明確な目標や欲しいもの
自分が欲しい物や明確な目的が必要な訳は・・・
目的が明確でないと達成のために何をすべきか決まりませんし、目的がないと己の人の強みである計画力も生かせないからです。
また、自分が欲しい物でないと、己の粘り強さが発揮しにくいです。
さて、このように頭の良い己の人にも、欠点や弱点は当然あります。
- 物事の決断を迷いやすい
- 腹黒い面がある
先の事を計画する力があり色々な可能性を想定する己の人は、選択肢が多いので迷いやすくなります。
なかなか決断できなくて、時すでに遅しとならないように注意が必要です。
また、目的達成のためには複数の計画を実施して、その中でいらないと判断したものを切り捨てることも必要なら実施するタイプです。
これを見て、人から「腹黒い」とか「血も涙もない」と思われることもあるかも知れません。
しかし、畑でも蒔いた種の全てが育たないのと同じで、良い物だけを残していく考え方も大切なので、その腹黒さが必要なことも時にはあるでしょう。
さて最後に、己の人が気を付けると良いことは・・・
- 自分のケアを怠らないこと
己の人は、人のお世話に意識を向け過ぎる場合があります。
人にばかりでなく、自分自身にも意識を向け、自分に手間暇をかけてあげましょう。
以上、戊と己の本質について紹介いたしました。十干から「自分の魅力や在り方のヒント」が見つかったなら嬉しいです。
四柱推命を基礎から知り、命式を自分で出すなら下の本がおススメです!
お読み頂き、ありがとうございました。次回記事にてお会いしましょう。