四柱推命の命式を自分で出すことは出来ますか?


出せますよ♪
四柱推命の命式を出すには、まず最初に「8つの干支」を出す必要があります。
干支(かんし)とは、下のサンプル命式の「黄色の枠で囲ったところ」です。

干支の出し方は、2つの方法があります。
- 無料サイトを使って出す
- 萬年歴を使って出す
この記事では、萬年歴で干支をだす方法を重点的に解説しています。
この記事を読むと分かること
- 萬年歴を使った干支の出し方
- 干支を出すときの注意点
干支の出し方に入る前に、四柱推命の命式の「基本的な構造」を簡単に紹介しておきます。
四柱推命の命式は、下の図のように、時柱(じちゅう)・日柱(にっちゅう)・月柱(げっちゅう)・年柱(ねんちゅう)の「4つの柱」に分かれています。

このように、4つの柱を出して推命することから、四柱推命と呼ばれています。
ですが近ごろは、「日柱・月柱・年柱」の3柱で鑑定する人も多くなってきています。
私は「せっかく占うなら時柱も知りたい」と思う人なので、時柱も含む4柱の出し方を紹介していきます。
動機が軽いですね・・・(笑)
でも本当は、もっとまじめな理由もあるんですよ(*'▽')
四柱推命の命式の干支の出し方
四柱推命の命式の干支の出し方は、上で紹介したように、2つの方法があります。
どちらの方法でも、時柱の干支を出すときは、生まれ時間も必要です。
生まれ時間は、母子手帳などに記載されていますが、厳密な命式を調べるには「時間に調整を加える必要」があります。
生まれ時間の調整方法は、下の記事に詳しく書いていますので、そちらをご覧ください。
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四柱推命の「時柱の出し方」と気を付けること
さて、正確な生まれ時間が分かったら、命式の干支を調べることができます。
無料サイトで命式の干支を調べる方法
無料サイトで調べると、干支だけではなく通偏星や十二運星なども同時に分かります。
私のおすすめサイトでは、かなり詳しい情報が得られます。
簡単に命式を調べたい人は、下記ボタンのリンク先へどうぞ。
*リンク先は、風水デザインにこだわった開運パワーストーンアクセサリー専門店 Magic Wandsさんのサイトです。
無料サイトを使った命式の調べ方は、下の記事で紹介しています。
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【四柱推命】無料サイトを使った四柱推命の命式の出し方
さて、次は萬年歴で調べる方法です。
萬年歴で命式の干支を調べる方法
萬年歴で命式の干支を調べるには、ひとつひとつ地味な作業をこなしていく必要があります。

一緒に一歩ずつ進んでいきましょう!
さて、さっそく「2021年2月1日 午前10時生まれの人」の命式を調べていきます。
【生年月日】2021年2月1日
【生まれ時間】AM10時

1.萬年歴で日柱の干支を調べる
萬年歴で日柱の干支を調べるには、まず 2021年 のページを見ます。

字が小さく見にくいので、拡大します↓

上の写真の一番右側に「1・2・3・4・5」と数字がふられていますが、その数字が日付です。
1の数字の左隣の「オレンジ枠」が、日柱の干支です。
庚辰(かのえたつ)となっていますね。

さて、ここで注意点があります!
生まれ時間が23時~23時59分の場合、干支が翌日のものになります!
その理由は、以下のとおりです。
干支が翌日になる理由
四柱推命は1200年代ごろからある古い占いです。そのため、基本的には旧暦を使って命式を出します。
よって、23時~23時59分は翌日の扱いとします。
しかし、23時~23時59分生まれの人を翌日扱いするか否かは、流派によって解釈が異なるようです。
私が旧暦で命式を出すのは、四柱推命は旧暦の時代に生まれた占いなので、「23時~ 翌日にする方が自然」だと思うからです。
こういった理由で、2月1日生まれでも23時以降に生まれた人は、下の画像の通り2月2日の干支「辛巳(かのとみ)」となります。

いま調べている命式は、10時生まれなので、日柱の干支は庚辰(かのえたつ)です。
ここで補足!
干支(かんし)とは、天干(てんかん)と地支(ちし)を合わせたものを意味しています。
つまり、干支「庚辰」とは、天干が「庚」で、地支が「辰」という意味です。
さて、調べた日柱の干支を表に記入しておきます。↓
時 柱 | 日 柱 | 月 柱 | 年 柱 | |
天 干 | 庚 | |||
地 支 | 辰 |
日柱の干支が分かったところで、次は時柱の干支を調べます。
2.萬年歴で時柱の干支を調べる
萬年歴で時柱の干支を調べるには、まず先ほど出した日柱の天干を確認します。
日柱の天干は、日干(にっかん)とも言われます。
下の表のオレンジ色のところです。
時 柱 | 日 柱 | 月 柱 | 年 柱 | |
天 干 | 庚 | |||
地 支 | 辰 |
下の写真の萬年歴で確認すると、オレンジの枠で囲っているところです。庚(かのえ)となってますね。

次に「時干支表」という表を使用します。萬年歴の12ページ目あたりに掲載されています。
ここでは分かりやすいように、下の図の時干支表を使います。

日干が「庚」なので、上の時干支表の「乙・庚」の欄を見ます。
ピンク枠の縦ラインです。
次に、時干支表の「生まれ時間の列」を確認します。
生まれ時間は10時なので「9時~10時59分」の欄になります。ピンク枠の横ラインです。
そうすると上の図のように、クロスして重なった所が時柱の干支となります。
辛巳(かのとみ)となっています。
これを、表の時柱の欄に記入しておきます。↓
時 柱 | 日 柱 | 月 柱 | 年 柱 | |
天 干 | 辛 | 庚 | ||
地 支 | 巳 | 辰 |
ここまでで、時柱と日柱の干支を出すことができました。
次は月柱の干支を出します。
3.萬年歴で月柱の干支を調べる
萬年歴で月柱の干支を調べるには、萬年歴の「月の欄」を見ると確認できます。
例えば、下の萬年歴の写真で「2月」と表示されている下に「庚寅」と記載されていますね。
それが、月の干支です。

しかし、ここでも注意点があります!
四柱推命は旧暦で命式を出すので、2月1日であっても2月と扱いません。
2月1日は、1月の扱いになります。
2月扱いになるのは、2月の「節入り日以降」となります。
節入り日は萬年歴を見ると分かります。
下の画像のように、黒の横線が入っている日が、その月の節入り日です。

つまり、2月は「2月3日の節入り日」から2月に切り替わります。
いま調べている命式は、2月1日なので「1月の扱い」となります。
なので、1月の干支を確認しなければいけません。
1月の干支は、前ページの1月の欄を見ると記載されています。
1月の干支は、己丑(つちのとうし)となっていますね。

月柱の干支も表に記入しておきます。↓
時 柱 | 日 柱 | 月 柱 | 年 柱 | |
天 干 | 辛 | 庚 | 己 | |
地 支 | 巳 | 辰 | 丑 |
さて次は、年柱の干支の調べ方です。
4.萬年歴で年柱の干支を調べる
萬年歴で年柱の干支を調べるには、萬年歴の「年の行」を見ると確認できます。
場所は、萬年歴の右ページの上方に記載されています。

さて、またまた注意点があります!
なぜなら、旧暦では年が明けるのは2月の節入り日~だからです。
そのため、2月1日は年は明けていますが、旧暦では前年となります。
つまり、2021年2月1日は、2021年ではなく2020年の扱いとします。
ということで、2021年2月1日の年柱の干支は、萬年歴の2020年のページを見ます。
下の画像のオレンジ枠が、2020年の命式の年柱干支です。

干支は、庚子(かのえね)となっていますね。
年柱の干支も表に記入しておきます。
時 柱 | 日 柱 | 月 柱 | 年 柱 | |
天 干 | 辛 | 庚 | 己 | 庚 |
地 支 | 巳 | 辰 | 丑 | 子 |
これでようやっと、時柱・日柱・月柱・年柱の干支を調べることができました。

お疲れさまでした!
萬年歴で命式を出すさいは、旧暦を使うので少しややこしいですね。
でも慣れてしまえば、さくさく作業できるようになると思います。
命式の干支が出せたら、この干支をもとに通変星や十二運星を出すことができます。
十二運星の出し方は、下の記事からご覧いただけます。
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四柱推命の「十二運星の出し方」を詳しく解説
この記事のまとめ
- 萬年歴を使った干支の出し方
- 干支を出すときの注意点
以上、2点をお伝えしました。
お読み頂き、ありがとうございました。
次回記事にてお会いしましょう。